【Google Cloud】請求先アカウントの移行
こんにちは、フリーランスエンジニアの太田雅昭です。
Google Cloudの請求周り
Google Cloudでは、請求先アカウントとプロジェクトが分かれており、リンクすることで有効となります。
この移行に関して、AIに聞くとかなり複雑な回答をしてきます。
AIによれば
- 請求先を変更はめっちゃ複雑やで!
- 請求先アカウントの権限を一旦相手に渡さんとあかんで!
など色々言ってきますが、そんなことはありません。改めて実際に行い、手順をまとめてみました。
想定ケース
以下を想定しています。
- エンジニアが自分の請求先アカウントを使用して開発
- 納品時にクライアントの請求先アカウントに変更
手順
下記、納品時のフローです。
クライアント側: 請求先アカウントの作成
下記URLで、請求先アカウントを作成してもらいます。すでにある場合は、新しく作る必要はありません。
https://console.cloud.google.com/billing
エンジニア側: クライアントをIAMに追加
プロジェクトのIAM設定で、クライアントのGmailアカウントをオーナーとして追加します。
クライアント側: 請求先アカウントのリンクを変更
クライアントに下記URLにアクセスしてもらいます。
https://console.cloud.google.com/billing/[現在リンクされている請求先アカウントID]/manage?project=[プロジェクトID]
ここで、請求先アカウントIDは、プロジェクトにリンクされているIDを使います。つまり、自分の請求先IDです。
通常は他人であるクライアントから見ることはできませんが、共有しているプロジェクトIDも一緒に指定しているため、限定的なアクセスが許可されます。ここがミソとなります。
プロジェクト名・プロジェクトID・操作の表が出きますので、操作の三点ボタンから「お支払い情報を変更」=> 請求先アカウントを自分のものに変更してもらえば、完了です。