【AI】ChatGPTとClaudeの人格の違い

こんにちは、フリーランスエンジニアの太田雅昭です。

ChatGPTとClaudeは違う

Claudeは、コーディングに強いとされています。そのためソフトウェアエンジニアは好んで使ったりするのですが、たまに口調がうっとおしいなと言った時があります。AIなので仕方ないのかなと思っていたのですが、ChatGPT 4oだとあまりそう言ったことはないことに気づきました。

これは何かあるなと。ChatGPTに聞いてみた内容をもとに、まとめてみました。

人格形成要素

口調はすなわち人格なので、これの調整が肝になってきます。以下のようなものがあります。

  • 初期プロンプト
  • Fine-Tuning
  • 人間によるフィードバック

初期プロンプトは、以下のようなものがあるようです。

  • 正確さを優先せよ
  • ユーザーに情報を押し付けず、選択肢を与えよ
  • フレンドリーではあるが、馴れ馴れしすぎない態度を取れ
  • 必ず最初に要点を伝え、余談はその後に

これはChatGPTが教えてくれたもので、どこまで実際が反映されているのかは分かりません。またClaudeでは違ったプロンプトが使われているかと思います。こうした内容がつらつら数百-数千ほど初期入力として用いられているようです。

Fine-Tuningは、具体的なデータセットを用いてトレーニングするといったものです。ここで用いられるデータセットも、人格形成に大きく影響することが考えられます。

人間によるフィードバック

フィードバックが、ChatGPTとClaudeとでの一番大きな違いかなと思いました。OpenAIはChatGPTの画面で、常にフィードバック機能を提供しています。時々、「どちらが適していますか?」といった選択肢が出るのも、煩わしかったりもしますが、ChatGPTの人格形成に大きく貢献していることは間違いありません。

一方Claudeでは、こうしたフィードバック機能はないようです。それというのも、両者のアプローチの方向性が違うようです。ChatGPTによれば、下記のようになっているようです。

項目OpenAI (ChatGPT/GPT-4o)Anthropic (Claude)
フィードバックボタンあり(👍👎+コメント)なし
ユーザー活用ガンガン活用(RLHF)ほぼ活用しない
チューニング方針ユーザーの好みに適応する最初から「正しい」ふるまいを目指す
設計思想柔軟・進化型原理主義・一貫型

こうした違いがあってこそ、用途によって使い分けができるようになるわけですね。企業間の競争が、AIの使い勝手向上に寄与しているようです。